今日は゛光゛について考えてみましょう。今回の被写体は久々に里帰りした3歳になる舞ちゃんです。カメラはC-750UZ、市販価格5万円程度の大衆カメラです。

カメラの設定についていろいろテストした結果、あらかじめ次の設定を基本として撮影しました。「彩度」:+1、「シャープ」:-1、「コントラスト」:+1、ストロボ:オフ、「スローシンクロ」:後幕効果、「ストロボ補正」:-1.0(初期設定と違うもののみ記載)。」




里帰りした3才の舞ちゃんです。午前10時すぎのやわらかい光の下で自然な動きを撮りました。この日は薄曇りで、撮影には良好な光線でした。

お買い物に行ったときに駐車場で撮りました。夕方の斜光線がきれいで、その光を逆光で使いました。







室内の白熱電球の光(タングステン光)と窓から差し込む自然光が混ざり合った光線です。いずれも順光です。ポートレートを撮るとき、Abbeyはこんなミックス光が好きでよく使います。


前からは室内のタングステン光、後ろからは窓から差し込む自然光という光線状態です。逆光の自然光が強かったので、ここではスローシンクロ設定でストロボを補助光として使いました。発光量はおさえめ(ストロボ補正-1)にしました。



ちょっと引いた全身の撮影。ストロボを発光させずに撮りました。



今回は、ポートレートを撮るための、Abbey流の光とカメラの設定についてお話ししました。いかがでしたか?
写真は゛光゛です。カメラは゛道具゛です。道具は高いものが良いのではなく、使いやすいものが良いのです。自分に合ったものを使いましょう。




Q: 今回の露出設定はいつものように「分割測光」ですか?
そうです。

Q: 人物撮影の場合、人肌(顔)がきれいに写るように露出を決めるものだと思いますが、「スポット測光」ができるカメラでは、この設定で顔の露出を調整して撮ってはまずいのでしょうか?
それが一番良いのですが、「スポット測光」だと子どものように被写体が動く場合など、露出が大きく変化するので、あえてアバウトな測光をします。通常は「分割測光」と「スポット測光」の中間の「中央部重点測光」を多用しています。今回使ったカメラには「中央部重点測光」という設定がないので、やむなく「分割(バランス)測光」を使いました。
  なるほど。「スポット測光」は測光エリアが中央の狭い範囲なので、被写体が動いていると露出変化の影響を受けやすく、逆に゛露出をはずす゛心配がありますね。

Q: 前回の野外のポートレートでは「中央部重点」ができるカメラだったにもかかわらず「分割測光」での撮影でしたが、なにか理由がありますか?
薄曇りの野外の撮影でしたから、「バランス測光(分割測光)」にしたのだと思います。「バランス測光」は、薄曇りや曇りの日など、撮影画面内の輝度差(明暗の差)が少ないときには安心して使えます。輝度差の大きい被写体を撮るときには、「スポット測光」や「中央部重点測光」を使います。舞台撮影などではよく「スポット測光」で撮ります。要するに被写体の状態をみて臨機応変に考えます。

Q: ミックス光での[ホワイトバランス]の設定は、つねに「オート」ですか?
人物撮影ではホワイトバランスは「オート」で撮ることを、Abbeyは基本としています。

Q: スローシンクロ(後幕効果)を使って撮った写真がありますが、通常のストロボ発光とはちがう効果があるのでしょうか?
通常のストロボ発光で撮るとシャッタースピードが規制されて1/60秒より遅くなりません。すると時としてバックが暗い、臨場感のない写真になります。シャッタスピードに関係なく発光するのがスローシンクロで、補助光用です。
  スローシンクロは夜景をバックにした人物撮影などに利用するものだと思っていましたが、なるほどこのようなシーンでも有効なのですね。

Q: 最後のコメントは、光線状態が悪ければ、いくら高価な高機能カメラを使っても、魔法のようにきれいな写真は撮れない。普及クラスのコンパクト機でも、良い光のもとで撮影すれば、きれいな写真を撮ることができるということでしょうか?
正解です。


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