今回は時節の題材、梅の花の撮影です。蕾(つぼみ)から満開の時期まで何度も通いつめて観察し撮影しました。枯れた花がなくまだ蕾も残っている頃が、作画には最適だと思います。

撮影したのは豊後梅(ぶんごうめ)といって、大分の県花・県木です。この花は、大分(豊後)が発祥の地で、古くから名産として知られています。ほかの種類の梅とくらべて大輪の花が咲くのが特徴です。果実はさらに大きく直径4〜5センチにもなりますが、結実が乏しく生産量は少ないそうです。ご存じの梅干しのほか、加工した菓子類なども珍味です。
可憐(かれん)な豊後梅の花の表情を捕らえるため、主題となる花の部分の光線状態を的確に測光するよう露出制御を[中央部重点測光]に設定します。花を基準に露出測光し、初々しい花の雰囲気をだすためにやや明るめの絵柄になるよう+0.3前後露出補正しての撮影です。
中央部重点測光の場合、構図上、まず被写体を中央に配置して測光し、それから設定をロック(半押しなど)してから構図を決め直して撮ります。*使用カメラCOOLPIX5000

逆光線を利用して、花の純白な美しさを表現。

斜光線で立体感をだしました。できるだけ空を多く取り入れて、バックをすっきり単純化して主題をひきたてるようにしました。

完全な逆光。光る梅の花が印象的でした。

これも斜光線により立体感を意図して作画。ピンク色の蕾がきれいだと思い、タテ位置で撮影して梅の枝が天高く伸びている感じをだしました。

広角で撮影すると余分なものがたくさん写り込みます。周りの状況説明となる要素は取り入れながらも、できるだけ単純化しましょう。

これもズームの広角寄りのポジションで撮った一枚。

広角系レンズは望遠系よりバックがボケにくくなります(いわゆるボケ味がでにくい傾向にある)。広角系のレンズで、かつバックをできるだけボカすためには、主題となる被写体と背景となる背後の景色との距離をなるべく離すようなフレーミングで撮ります。

幹に咲いたあざやかな一輪の花。

満開の梅にはメジロがたくさんやってきます。これは10倍ズーム機の望遠側いっぱい(35mmフィルム換算380相当)で撮りました。*使用カメラ:C2100UZ

今年も桜の季節がやってきます。今回紹介したことなど参考に、みなさんも素敵な花の撮影に挑戦しましょう。


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