以前のデジカメは一眼レフ(フィルムカメラ)とくらべると、プリント時の細部の描写力に明らかに差がありました。とくに微妙な雰囲気を表現したい風景写真などの場合、デジカメでは自分が満足できるような描写ができないため敬遠してきました。

しかし、普及クラスのデジカメよりワンランク上のカメラ(E-10)を購入してからは、その描写力の高さから風景を撮りたくなってきました。朝晩の空気感や小枝の葉など、細部の微妙な描写もワンランク上のデジカメなら表現できると感じたからです。



今回の写真は、別府と阿蘇を結び雄大な景色が楽しめるやまなみハイウェイの途中で撮影したものです。カメラは手に入れたばかりのCOOLPIX5000。より広角撮影が可能なワイドコンバーター(19mm)を装着して撮りました。
良い風景写真を撮るためには、描写力のすぐれたカメラを使うとともに、光線のきれいな朝早い時間に現場に行くなどの努力がたいせつです。それができれば、このような写真を撮ることはそれほどむずかしくはありません。



・機種:NIKON E5000
・撮影日時:2002/1/6/6:48
・焦点距離:7.1mm
・Fナンバー:2.8
・露出時間:1
・開放F値:2.8
・露出補正:1.00
・ISO感度:100
・撮影モード:
  標準プログラムAE
・測光方式:スポット測光
・ホワイトバランス:
デイライト
・フラッシュ未使用



やまなみハイウェイにある、由布岳と湯布院盆地を眺望する、定番の展望台からの撮影です。


【データーについて】
◇焦点距離はワイドコンバータを付けているため、実際の数値とは違います。
◇測光方式は[スポット測光]に設定。とくに色を表現したい部分を測光して露出を決めます。
◇シャッタースピードは1秒。あまり三脚を使わない私でも、さすがにこの撮影では使いました。
◇ホワイトバランスは[デイライト(昼光)]に。決して[AUTO]のままで撮らないようにしましょう。




後ろを振り返ると月が出ていました。



機種:NIKON E5000
・撮影日時:2002/1/6 07:25
・焦点距離:7.1mm
・Fナンバー:7.1
・露出時間:1/433
・開放F値:2.8
・露出補正:0.78
・ISO感度:100
・撮影モード:標準プログラムAE
・測光方式:スポット測光
・ホワイトバランス:デイライト
・フラッシュ未使用



展望台から10分ほどの池(小田の池)で。日の出の写真は水に反射するところが良かろうと、ここまで移動しました。

撮影法は最初の写真とだいたい同じです。違うのは三脚を使わなかったことと、露出補正をマイナスにしたことぐらいですね。





氷が張る、寒い朝でした。


日の出直後の光景です。

高台からの眺め。遠くには山なみ、足もとには霜が降りていました。


残雪と山なみ(三股山)。ここはPLフィルターを付けて撮りたかった。もっと空の青さが濃くなって、力強くなったでしょうね。




【Q】 ISO感度の設定について。プリントを前提とした風景写真などの場合は、かならず最低感度設定で撮るべきなのでしょうか?

【A】 そう思います。感度を上げるとより早いシャッタースピードで撮ることができます。しかし、画質は低下します。風景写真は画質重視です。動きのある被写体を撮るのと違ってじっくり撮影できますから、カメラをがっちりホールドして、あるいは三脚を使って撮ります。

【Q】 シャッタースピード1秒の場合、普通にシャッターボタンを押すのでしょうか?それともタイマーとかリモコンかなにかを使うのでしょうか?

【A】 私は三脚で普通にシャッターを押してます。それでぶれないように練習しましょう。カメラを押さえつけるようにして安定させてシャッターを切ります。

【Q】 フィルターは、フィルムカメラ用として市販されてきたものをそのまま流用できるのでしょうか?とくにデジカメでフィルターを使う場合の注意点などありますか?

【A】 私は銀塩(フィルムカメラ)用のものを使ってます。ステップアップリングを取り付けて口径を調節し、今まで使ってきたものを再利用しています。

【Q】 PLフィルター以外、とくにデジカメによる風景写真向きのフィルターがあればいくつか紹介してください。

【A】 風景写真には、反射光をとり除きコントラストが強調されるPLフィルターがあれば充分でしょう。デジカメは絞りがF8〜11程度までしかないので、あるいはNDフィルターでシャッタースピードを遅くすることもあります。