今回は大分の七夕祭りの一環としておこなわれる夜祭り(府内戦紙)の写真です。大分で「戦紙(パッチン)」とはメンコのことをさし、丸い紙に武将の絵などを描いたものです。この祭りは若者がパッチンを担い、踊り子が勇壮な音楽にのって舞う夜祭りです。今回はその熱気を撮ろうと挑戦した写真集です。
撮影に使ったカメラは最近手に入れたE-10です。撮影方法と共通データーは、手持ち撮影でシャッター優先1/30秒。内蔵ストロボ使用。後幕スローシンクロ設定で、シンクロ補正−2.0。そのほかは標準設定です。
被写体の動きに合わせてカメラを振りながら撮る、いわゆる流し撮りです。背景が流れて被写体の動きが強調されます。画角によって若干違いますが、シャッタースピード1/30秒ぐらいが効果的です。
手持ちで三脚を使わなかったわけは?
フットワークを重視してのこと。踊り子やパッチンの担い手のそばでの撮影なので、三脚など持っていると危険だからです。
シャッター優先で1/30秒にしたのは?
動きのある被写体を意図どおりに撮るには、シャッター優先の設定が向いています。暗い上に明るさが変化する状況での手持ち撮影。踊り子たちの動きを生かしバックを明るく表現したかったので、ストロボ光を控えめにして手持ち撮影が可能なシャッタースピード1/30秒にしました。
外部ストロボを使わなかったのは?
外部ストロボを使うとそのぶん重くなってフットワークが悪くなるからで、これは私の好みというところです・・・。
後幕スローシンクロで撮ったわけ?
バックを生かしつつ、手前の向かってくる被写体をきれいに撮影したかったからです。レフ板を介して光をあてたようなやわらかい効果をだせるストロボの使い方です。


*スローシンクロ
シャッタースピード(露出時間)が1/30秒より長い、いわゆるスローシャッター設定時に、シャッターが開いている間(露出中)のある瞬間にストロボを発光させる撮影法。レフ板を介して光をあてたようなやわらかい光線の雰囲気をだす効果がある。
*後幕シンクロ?
シャッターが閉じる直前にストロボを発光させて撮ること。動き(ぶれ)の最後の場面が強調されるため、向かってくる被写体を撮るのに効果的。シャッターが開いた直後に発光させることを先幕シンクロという。
*シンクロ補正?
ストロボの発光量を強くしたり弱くしたり調整する機能。レフ板を動かして被写体への光のあて方を調整するようなもの(今回のようなシーンを撮るときAbbeyはいつも−1.7〜−2.0に設定します)。

撮りたかった“向かってくる写真”です。

駆け足でやってくる踊り子たちです。

踊り子のなかには男性もいます。

去年までは女性の踊り子しか目に入りませんでした。

夜もふけて祭りも終盤になってきました。

写真はアイデアと実験とその実行力です。みなさんもいろいろなテクニックを試してみてください。

Click Here!